街には住めない4人組 [熊本移住編]
俺たちは街には住めない。
福岡県福岡市の大都会・天神で出会って、親不孝通りのStreet Cultureに若い時分に影響を受けたが故、その通りで10年以上も「Hip Hop」を極めんと互いに刺激し合って生きてきた4人組。
佐藤、ナオジ、洋平、そして俺が純平。
俺たちが育った街で受けた影響は計り知れず、多くの仲間たちとの多くの思い出が宿っている。
大好きだった''ハズ''の街。
でも、いつの間にか、とても住みづらくなった。
何故なら「自分らしく生きること」が、とても困難になったからだ。
真っ青に抜けていて綺麗な空気が巡っていた空には中国大陸から流れてきた工業廃棄物の黄色い粉が宙を舞って、大いなる母性で俺たちを育ててくれた厳しくも優しい海には大震災の爪跡の放射性物質が流れ込んでいる。
出来る限り食べ物に気をつけようとするも、街ではそう簡単に安全そうな食べ物は確保できない。
産地直送モノの、ベクレル汚染されていない有機栽培野菜を毎日食べたいと思えば、月の食費は倍にもなる。
妥協するなら食の安全は保障されない。
もちろんオーガニックでなくとも、安全性の高い作物はべらぼうに高い。
これを生産する農家にはこの内すずめの涙ほどの収益にしかならないのに、だ。
どうなっとるJA!バビロンシステムも大概にしろ!
そこに加え、有効活用しているようには見えない消費増税/1ℓ160円代のガソリン税(ひと昔前までは1ℓ100円以下)/意味を成しているように感じないため収める意義が?な年金。
何をするにも、金。どこに行くにも、
金・金・金・金・・・・・。
どいつもこいつも。
口を開いた言葉をひもといていけば其の先に真っ黒な欲望が渦巻いてやがる。
その犠牲者たる善良なる市民が年々、死んだような目に少しずつ淀んでいってることも知らずに。
俺たちは街には住めない。
あの住みづらくなった街で、それこそ大真面目に。
人を笑顔にできる人が幸せになれるような世界に近づけるよう、自分なりに出来ることを必死に頑張ってきたつもりだったけど、
あの街のルールの中では自分の心が不幸せになっていってる事に気づいた。
時間に縛られてやりたいこともできず、真面目に働けば生活が楽になると信じカラダにムチ打ちガムシャラに働いても、
愛する人との結婚に向けての貯金もままならない。自分の最低限の生活と母への僅かばかりの仕送りをしてしまえば
ほとんど使えるお金は無い。何をするにも金、金、金・・・。
大好きな音楽もやれない。
未来が見えない。
俺は24歳で笑い皺が目の側にクッキリ浮かび上がる程、脳天気に笑ってるどちらかと言えばお調子者だったんです。
でも、いつの間にか誰よりも笑わず、無口な人間になっていると気づいた瞬間、はっきり分かった。
俺は街には住めない。このまま
佐藤、ナオジ、洋平の3人も正確は違えど、考えていることは一緒だった。
「このままじゃバビロンに飼い殺されるだけのカゴの中の鳥と変わらない!!!」
その気づきに触れたとき、俺たち4人の自由を探す旅は始まった。
続く
福岡県福岡市の大都会・天神で出会って、親不孝通りのStreet Cultureに若い時分に影響を受けたが故、その通りで10年以上も「Hip Hop」を極めんと互いに刺激し合って生きてきた4人組。
佐藤、ナオジ、洋平、そして俺が純平。
俺たちが育った街で受けた影響は計り知れず、多くの仲間たちとの多くの思い出が宿っている。
大好きだった''ハズ''の街。
でも、いつの間にか、とても住みづらくなった。
何故なら「自分らしく生きること」が、とても困難になったからだ。
真っ青に抜けていて綺麗な空気が巡っていた空には中国大陸から流れてきた工業廃棄物の黄色い粉が宙を舞って、大いなる母性で俺たちを育ててくれた厳しくも優しい海には大震災の爪跡の放射性物質が流れ込んでいる。
出来る限り食べ物に気をつけようとするも、街ではそう簡単に安全そうな食べ物は確保できない。
産地直送モノの、ベクレル汚染されていない有機栽培野菜を毎日食べたいと思えば、月の食費は倍にもなる。
妥協するなら食の安全は保障されない。
もちろんオーガニックでなくとも、安全性の高い作物はべらぼうに高い。
これを生産する農家にはこの内すずめの涙ほどの収益にしかならないのに、だ。
どうなっとるJA!バビロンシステムも大概にしろ!
そこに加え、有効活用しているようには見えない消費増税/1ℓ160円代のガソリン税(ひと昔前までは1ℓ100円以下)/意味を成しているように感じないため収める意義が?な年金。
何をするにも、金。どこに行くにも、
金・金・金・金・・・・・。
どいつもこいつも。
口を開いた言葉をひもといていけば其の先に真っ黒な欲望が渦巻いてやがる。
その犠牲者たる善良なる市民が年々、死んだような目に少しずつ淀んでいってることも知らずに。
俺たちは街には住めない。
あの住みづらくなった街で、それこそ大真面目に。
人を笑顔にできる人が幸せになれるような世界に近づけるよう、自分なりに出来ることを必死に頑張ってきたつもりだったけど、
あの街のルールの中では自分の心が不幸せになっていってる事に気づいた。
時間に縛られてやりたいこともできず、真面目に働けば生活が楽になると信じカラダにムチ打ちガムシャラに働いても、
愛する人との結婚に向けての貯金もままならない。自分の最低限の生活と母への僅かばかりの仕送りをしてしまえば
ほとんど使えるお金は無い。何をするにも金、金、金・・・。
大好きな音楽もやれない。
未来が見えない。
俺は24歳で笑い皺が目の側にクッキリ浮かび上がる程、脳天気に笑ってるどちらかと言えばお調子者だったんです。
でも、いつの間にか誰よりも笑わず、無口な人間になっていると気づいた瞬間、はっきり分かった。
俺は街には住めない。このまま
佐藤、ナオジ、洋平の3人も正確は違えど、考えていることは一緒だった。
「このままじゃバビロンに飼い殺されるだけのカゴの中の鳥と変わらない!!!」
その気づきに触れたとき、俺たち4人の自由を探す旅は始まった。
続く